理美容師数の減少傾向続く|2020年国勢調査より

国勢調査は、国の最有力な基幹統計だ。その国勢調査によると、理美容業の就業者数は2005年を頂点に減少に転じている。理容業は、理容業と美容業が分離して発表されるようになった1970年(昭和45年)から一貫して減少傾向にある。一方、美容業は2000年(平成12年)までは増加を続けていたが、2005年(平成17年)をピークに減少へと転じた。理美容業全体としても、2005年を境に縮小傾向に入っている。

2020年(令和2年)調査でもその傾向は変わらず、前回調査(2015年)と比較して理美容師数は減少し、さらに平均年齢は上昇している状況だ(下の表)。

なお、国勢調査における就業者数は、該当業種を主業としている就業者を対象とし、副業や兼業で従事する者は含まれていない。

理容業・美容業の統計データ

就業者数

業種 総就業者数 増減(人) 増減(%)
理容業 152,740 -30,880 -16.8%
美容業 387,410 -1,800 -0.5%

男女別就業者数

業種 性別 就業者数 増減(人) 増減(%)
理容業 男性 84,330 -16,210 -16.1%
女性 68,410 -14,670 -17.7%
美容業 男性 95,310 +610 +0.6%
女性 272,100 -22,410 -7.6%

平均年齢

業種 平均年齢 増減(歳)
理容業 60.84 +2.41
美容業 47.45 +1.59

男女別平均年齢

業種 性別 平均年齢 増減(歳)
理容業 男性 59.73 +2.48
女性 62.21 +2.35
美容業 男性 43.79 +2.85
女性 48.64 +1.20

事業規模

業種 雇人のない業主 雇人のある業主 推定店舗数
理容業 64,180 20,648 84,828
美容業 118,763 42,177 160,940